今週の17日は、春の彼岸入りです。
春の彼岸とは、春分の日を中心として前の3日間と後の3日間の合計7日間のことです。
春分は二十四節気の一つで、昼と夜の長さがほとんど同じで太陽が真西の方角に沈みます。仏教ではあの世を彼岸(ひがん)と言い、私たちの生きているこの世を此岸(しがん)と言っています。西に極楽浄土があるとされ、あの世とこの世の距離が最も近くなり、極楽浄土にいるご先祖様のご供養をするようになりました。お彼岸は日本独自の風習です。お仏壇やお墓を掃除して、墓参りやお寺での彼岸会(ひがんえ)に参加したりします。
お仏壇やお墓にお供えするものとして、ぼたもち(おはぎ)があります。
呼び方は違いますが、同じ食べ物です。季節によって呼び方が変わり、花にたとえて春は牡丹で“ぼたもち”、秋は萩で“おはぎ”と呼ばれています。使用する材料の一つ“小豆”は秋に収穫されます。収穫されたばかりの小豆をそのまま使用して粒あんで作られる秋の“おはぎ”、春には保存していた小豆の皮が硬くなっているためにすり潰して作られるこしあんの“ぼたもち”。あんこの状態によって呼び方が変わる説もあるようです。 |