浄土真宗に西と東があるのはなぜ?

「教如上人(きょうにょしょうにん)物語~東本願寺創立の上人~」を観て

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真宗王国の富山では、浄土真宗の門徒様が多く、

「浄土真宗に西と東があるのはなぜ?」

「元々は一つだったけど、二つに分かれたのはいつの時代から?」

そんな質問をお客様から受けることがあります。

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これは、今から400年以上も前の戦国時代、
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という日本史の
3大スターと深くかかわっているのですが、
中高での日本史の授業ではサラッと触れる程度で
あまり深く教えられてないため、
ほとんどの人が知らないのが現状です。

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大越仏壇の総務委員会が用意してくれた大越文庫の中に、
「教如上人物語」という東本願寺が企画・制作した
DVDがあったので観させていただきました。

なぜ本願寺は東西に分派したのか、
このDVDでは東本願寺を創立した教如上人の
生涯を追いながら解説してくれています。

天下布武を目論む信長と
蓮如さまが設立した石山本願寺との
10年以上の戦い、「石山合戦」。

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父、顕如(けんにょ)さまと
弟の准如(じゅんにょ)さまが和睦を選ぶ中、
徹底抗戦を貫き石山本願寺に籠城した教如さまは
親子の縁を絶たれ、籠城の末に本願寺を離れて放浪することに。

本能寺の変によって信長が他界したことで、
親子の関係は和解して顕如様の跡を継いで
本願寺の門主となるものの、今度は秀吉によって
1年で隠退させられ、更に石田三成に命を狙われる。

そして秀吉から離れて家康との関係を深めていき、
関ヶ原の戦いに勝利した家康から
京都東六条に土地を寄進されて東本願寺を設立。

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身長180センチの武士のような方だったと言われている
教如さまの、波乱万丈の人生が映像とインタビューで
分かりやすくまとめられていて、NHKの大河ドラマの
総集編を観ているみたいにかなり楽しく学ばせていただきました。

浄土真宗の西と東に分かれた歴史を調べていくことで、
日本史に関心を持ち、学ぶことの楽しさに気付かせてくれるDVDでした。